【ヴィクトリアマイル2025 予想】危険な人気馬からおいしい穴馬までまる分かり血統診断

2025年5月16日

ヴィクトリアマイルは例年荒れ傾向が強く、上位三頭が馬券外や二桁人気が良く穴をあけるレースです。
ここでは、危険な人気馬や穴をあけそうな低人気馬を血統の観点から紹介します。

買い目

開催日は曇りですが、前日は雨になっているため、良~稍重であると考えられます。
ペースはスロー~ミドルペースになると考えられます。

本命◎ アルジーヌ

本命はアルジーヌです。

東京競馬場はかなり差しの決まりやすいコースですが、東京1600mの傾向やヴィクトリアマイルの過去を見るとスロー~ミドルペースのレースが多くなっており、差し・追込みが届かないことが多いため、先団につけれるかつ瞬発力の高いアルジーヌを本命としました。

東京1600mは総合力が問われるレースですが、過去戦績、血統評価からも瞬発力・持続力・パワー・スピードと総合力が高くマイラー向きである点を高く評価しました。

また、ヴィクトリアマイルの過去10年の前走データでは阪神牝馬ステークス勢の好走率が高くなっており、この点も評価しました。

対抗〇 ステレンボッシュ

対抗はステレンボッシュです。

ステレンボッシュは阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、オークス、秋華賞で上がり3位以内と今回のメンバー内ではトップクラスの高い瞬発力のある馬です。
東京競馬場は最終直線が横に広いかつ距離が長いため、瞬発力を活かしやすいコースになっており、瞬発力の高いステレンボッシュを対抗としました。

1枠2番と前が詰まりやすい枠ですが、最終直線は横に広がりやすいため問題ないと考えられます。

前走は海外明けやロングスパート向きのコースと難しいレースになりましたが、今回は条件的にもあっているため好走できると思います。

単穴▲ アスコリピチェーノ

単穴はアスコリピチェーノです。

アスコリピチェーノは桜花賞、NHKマイル2着とかなりマイル路線で上位です。

先団~中団での競馬ができ、持続力が高いためスロー~ミドルペースになりやすい東京1600mではかなり適性があると言えます。
実績・血統面でみるとかなり高評価な一頭です。

ただし、前走海外を重く見て単穴としています。

連下△ ミアネーロ

連下はミアネーロです。

ミアネーロは血統面からみると瞬発力・持続力・パワーと東京1600mに必要な能力が高くかなりコース的に適性の高い一頭です。

近走は中山や京都といった逃げ・先行・ロングスパート向きのコースを使っており、すべて後方で届かないといった形の競馬になっています。今回は瞬発力の活かしやすいコースであるため高評価としました。

スタートに不安のある馬ですが、馬券内を狙える一頭です。

コース解説

【東京競馬場芝1600m】過去血統データから読み解く!コース解説

東京競馬場芝1600mを血統の観点から考察!コースの特徴と過去の血統データから適性の高い血統を解説!

コース説明

スタートしてからなだらかな下り坂になります。ポジション争いは激化しにくく、枠の有利不利も少ないです。
スタートから直線を抜けると3コーナーに入ります。3コーナーには、下りで侵入するため、スピードが落ちず息が抜けなくなっています。そのため、スタミナの消耗が激しいコースになっています。

最終直線は525mと長く、かなりの瞬発力が求められます。
スタミナ・瞬発力・スピードと総合的な能力が求められるコースです。

血統から分かるコース適正

・1800m以上のスタミナが必要

・見た目以上にタフなコース

・スローペースになりやすいが、瞬発力が求められる。

・生粋のマイラーはねらい目

評価基準

評価基準高評価基準理由
種牡馬適正中距離スタミナ・瞬発力・スピードのある王道種牡馬またはマイラー種牡馬
能力1瞬発力瞬発力を活かしやすいコース
能力2持続力スピードの持続性が必要
能力3パワー最終直線での坂に影響

東京芝1600mでは、マイル戦でありながらスタミナの消耗が激しいため、中距離種牡馬が好成績となっています。
スタミナ以外にもスピード・パワー・瞬発力など総合値の高さが重要になります。

東京競馬場ということもあり、最終直線勝負になります。
そのため、高い瞬発力や末脚の持続力など最終直線で発揮できる能力が欲しいです。

また、距離以上に消耗が激しいコースなので、最終直線を登れるだけの潜在的なパワー能力(ダート血統の内包など)が有利に働きます。

人気馬血統診断

アスコリピチェーノ

父:ダイワメジャー
母:アスコルティ(ダンチヒ系×サドラーズウェルズ系)

ダイワメジャー産駒はマイル~2000mを得意とした産駒が多く、東京1600mの複勝率は26%となっています。
母アスコルティは目立った産駒は輩出していませんが、祖母リッスンはアイルランドのマイルGⅠを制しており産駒は2000m前後で活躍しています。
父・母の傾向からアスコリピチェーノはマイル前後が適性距離になります。

血統全体ではノーザンテースト系・ダンチヒ系・サドラーズウェルズ系とノーザンダンサー系の占有率が高くなっており、サンデーサイレンス系のもつ瞬発力は平均になっています。
一方で、トップスピード・スピードの持続力・スタミナ能力はかなり高く、東京競馬場の長い直線は向いた血統です。

種牡馬適正瞬発力持続力パワー総合評価
A

ステレンボッシュ

父:エピファネイア
母:ブルークランズ(キングマンボ系×Tサンデー系)

エピファネイア産駒はマイル~長距離を得意とした産駒が多く、東京1600mの複勝率は31%となっています。
母ブルークランズは目立った産駒は輩出していませんが、祖母ランズエッジはレガレイラを輩出したロカ、アーバンシックを輩出したエッジースタイルなどGⅠ馬を多く輩出しています。
父・母の傾向からマイルも可能ですが、2000m以上が強そうな印象です。

血統全体ではエピファネイア産駒、サンデーサイレンス4×4と瞬発力があり、母父ルーラーシップとキングマンボ系であるためパワー能力を補完できており東京競馬場の向いた血統です。

一方でトップスピード・スピードの持続力は高くないため総合力の求められるこのコースでは難しい競馬になりそうです。

前走大阪杯で13着ですが、ロングスパート向きの血統ではないためそれほど悲観する必要はありません。
桜花賞はとっていますが、早熟傾向の強いエピファネイア産駒であるため古馬での成長度には不安があります。

種牡馬適正瞬発力持続力パワー総合評価
B

ボンドガール

父:ダイワメジャー
母:コーステッド(インリアリー系×ボールドルーラー系)

ダイワメジャー産駒はマイル~2000mを得意とした産駒が多く、東京1600mの複勝率は26%となっています。
母コーステッドは競走馬時代は米国マイルGⅠを制しています。また、繫殖牝馬としては天皇賞秋3着のダノンベルーガを輩出しており、かなり良い牝系です。
父・母の傾向からマイル~2000mが適性距離になります。

血統全体ではダイワメジャー産駒、母のダート的な血統から瞬発力・パワーの高い血統で東京競馬場向きの血統です。
特に母母父がボールドルーラー系でスピードの持続力・パワーが補完できている血統です。

一方でトップスピード・スピードを補完する血統がなく、トップレベルの切れ勝負になるヴィクトリアマイルでは分が悪いです。
道悪のほうが相対的に強い血統です。

種牡馬適正瞬発力持続力パワー総合評価
A

筆者が選ぶ注目穴馬!

ミアネーロ

父:ドゥラメンテ
母:ミスエーニョ(ボールドルーラー系×ストームキャット系)

ドゥラメンテ産駒は2000m以上を得意とした産駒が多く、東京1600mの複勝率は32%となっています。
母ミスエーニョは米国ダートGⅠを制しています。また、フィリーズレビュー1着のショウナンザナドゥを輩出しています。
父・母の傾向から1800m以上が適性距離になります。

血統全体では、ドゥラメンテ産駒×母ダート血統であり瞬発力・パワーの高さがある血統です。また、母父ボールドルーラー系でためスピードの持続力があり東京競馬場への適性は高そうです。

トップスピードは速いほうではありませんが、スピード能力も父キングマンボ系、母母父ストームバード系と水準以上であり総合値が高いです。

過去4走はロングスパート向きの中山・京都競馬場で後方からと難しい競馬になっていますが、東京競馬場では切れ勝負になるので期待できます。

種牡馬適正瞬発力持続力パワー総合評価
S

血統診断表

馬名種牡馬適正瞬発力持続力パワー総合評価
アスコリピチェーノA
ステレンボッシュB
ボンドガールA
アルジーヌA
クイーンズウォークB
アドマイヤマツリA
シランケドC
サフィラB
ビヨンドザヴァレーA
ソーダズリングC
クリスマスパレードC
ミアネーロS
ラヴェルB
ワイドラトゥールB
タガノエルピーダB
シンリョクカC
マサノカナリアB
アリスヴェリテB

5月16日時点出走馬