【秋華賞2025予想】血統でわかる“真の適性”と注目馬

2025年10月17日

過去10年の秋華賞を振り返ると、勝ち馬の多くに共通する“隠れた血統パターン”が存在します。
本記事では、血統構成・父系・母系の特徴から、京都内回りで力を発揮しやすいタイプを分析。
血統データをもとに導き出した注目馬を紹介します。

コース説明

スタート地点はスタンド前の真ん中になっています。
スタートから1コーナーまで距離が約300mと短いため、先行争いは激しくなりやすいです。
下級戦では向こう正面でスピードが緩みますが、秋華賞ともなるとスピードが落ちにくい傾向にあり、過去10年で5回ハイペースを記録しています京都開催は8回

向こう正面中ほどから緩やかに上り坂になり、3コーナーを過ぎると坂の頂上になり、そこから急坂になっています。
ここの地点では、下り坂になるためペースが上がりがちですが、ロングスパートを掛けれる馬以外は基本的にはまだペースを上げません。
残り600mの地点から平坦になり各馬ペースを上げて最終直線に臨みます。

最終直線は約330mと短いため、一般的に下り坂からスピードに乗った先行馬が強いコース形状になっています。
実際に同コースで行われる京都2歳ステークスでは、4コーナー終わりで4番手以内の勝率が高くなっています。
しかし、秋華賞では序盤に速い展開になりやすいこともあり、後方脚質が強い展開になりやすいです。

評価基準

評価基準高評価基準理由
種牡馬適正中距離王道中距離馬の戦績が優秀
能力1瞬発力瞬発力勝負になりやすい
能力2スピード最終直線での瞬発力に起因
能力3持続力ロングスパート型の血統も活躍しやすい

今回の秋華賞では、天気・芝のクッション値などの影響もありますが、メンバー的にみると先行馬が多くペースはミドル~ハイペースになる可能性が高いです(10月13日時点)。そのため、東京競馬場・新潟競馬場などの直線が長く瞬発力を活かしやすい血統の戦績がかなり良くなっています。

秋華賞では、世代でトップクラスのメンバーであるため、かなりスピード能力も求められます。

あまり目立ちませんが、ボールドルーラー系やサドラーズウェルズ系などのロングスパート型になりやすい血統を内包した産駒も注目したいです。

人気馬血統診断

カムニャック

父:ブラックタイド
母:ダンスミーガ(プリンセリーギフト系×キングマンボ系)

ブラックタイド産駒は長距離を得意とした産駒が多く、京都2000mの複勝率は25%となっています。
母ダンスミーガはマイル系の牝馬でしらさぎS(GⅢ)を制したキープカリムを輩出しています。
父・母の傾向からマイル~2400m付近と比較的長い範囲で活躍できる血統です。

血統全体では、ブラックタイド×母父サクラバクシンオーとキタサンブラックと似た配合を持った血統です。
瞬発力とスピード能力が高く、スタミナも十分あるため持続力にも期待できる血統です。
ハイペース展開であればかなり勝率は高いと考えられますが、瞬発力の高さは他馬にやや劣る印象があるので、スローペース展開は少し難しい印象です。

種牡馬適正瞬発力スピード持続力コース適正総合評価
A

エンブロイダリー

父:アドマイヤマーズ
母:ロッテンマイヤー(ヴァイスリージェント系×Tサンデー系)

アドマイヤマーズ産駒はマイルを得意とした産駒が多く、京都2000mの出走はほとんどありません。
母ロッテンマイヤーは芝1600m~2000m前後で活躍した馬でクイーンC(GⅢ)3着とこちらもマイル系の血統になっています。
父・母の傾向から適性距離はマイル前後だと考えられます。

血統全体では、瞬発力・パワー・スピード能力と総合力の高い血統でかなりマイルに向いた血統です。
コース適正は高いですが、2000mへの距離不安があり、コース適正は低めにしています。
スタミナ的な問題で最終直線で失速する可能性は十分考えられます。

種牡馬適正瞬発力スピード持続力コース適正総合評価
A

ジョスラン

父:エピファネイア
母:ケイティーズハート(ハーツクライ系×シャーペンアップ系)

エピファネイア産駒は中距離~長距離を得意とした産駒が多く、京都2000mの複勝率は27%となっています。
母ケイティーズハートは有馬記念(GⅠ)1着のエフフォーリアを輩出しており、エフフォーリアの全妹になります。
父・母の傾向から適正距離は2000m~2400mだと考えられます。

血統全体では、エピファネイア産駒×母父ハーツクライと瞬発力が高く、加えて、母母父がシャーペンアップ系であるため、短距離的なスピード能力も高い血統です。持続力はあまりありませんが、コース適正・展開適性が高いので、かなりの確率で上位に入りそうな血統です。

種牡馬適正瞬発力スピード持続力コース適正総合評価
S

筆者が選ぶ注目穴馬!

パラディレーヌ

父:キズナ
母:パラダイスガーデン(インリアリー系×ヌレイエフ系)

キズナ産駒はマイル以上を得意とした産駒が多く、京都2000mの複勝率は30%となっています。
母パラダイスガーデンは短距離系の牝馬で目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向から適正距離はマイル~2000m前後だと考えられます。

血統全体では、キズナ産駒×母父インリアリー系と瞬発力と短距離的なスピード能力の高い血統で、最終直線でかなり強さのある血統です。コース適正・展開適性が高いので、かなりの確率で上位に入りそうな血統です。

種牡馬適正瞬発力スピード持続力コース適正総合評価
S

血統診断表

馬名種牡馬適正瞬発力スピード持続力コース適正総合評価
カムニャックA
エンブロイダリーB
ジョスランS
エリカエクスプレスB
グローリーリンクC
マピュースC
パラディレーヌS
テレサA
ダノンフェアレディC
セナスタイルB
ケリフレッドアスクB
ビップデイジーB
カネラフィーナC
ヴーレヴーC
ブラウンラチェットB
ルージュソリテールB
レーゼドラマB
クリノメイC
インヴォークB

10月17日枠順確定後18頭

枠順

馬番馬名騎手
11ダノンフェアレディ坂井
12ルージュソリテール北村友
23ジョスラン岩田望
24レーゼドラマ藤岡佑
35ブラウンラチェット池添
36ケリフレッドアスク西塚
47クリノメイ酒井
48テレサ松山
59マピュース横山武
510エリカエクスプレス武豊
611エンブロイダリールメール
612ヴーレヴー菱田
713セナスタイル岩田康
714ビップデイジー西村淳
715インヴォーグ団野
816ランフォーヴァウ小崎
817カムニャック川田
818パラディレーヌ丹内

買い目

前日、当日ともに雨予報であるため、馬場は良馬場~稍重で予想します。
京都2000mではスローペースになりやすいレースではありますが、秋華賞ではハイペースになることが多いです。
今回のメンバーを見ても、エリカエクスプレスやケリフレッドアスクなどの逃げ脚質が多く前半から早くなり早めのミドルペース~ハイペースになると考えられます。
京都2000mでは内枠有利のコースですが、秋華賞過去10年では3,4,6,7枠の戦績が良く、中枠も比較的よくなります。
秋華賞では、大外一気よりも内側から伸びることが多いため、内枠、中枠には注意が必要です。

そのため、瞬発力とスピードの持続力を評価していきたいレースです。
ここでは血統診断の評価と前走評価を合わせて買い目を書いていきたいと思います。

本命◎ カムニャック

本命はカムニャックです。
前走ローズステークスでは早めのミドルペースの中、4コーナー7番手で不利を背負いながらも素晴らしい末脚を見せて1着となりました。
持続力があるタイプではありませんが、最終直線が330mと短いためかなり相性は良いです。

大外枠と少し難しい枠になりましたが、前目脚質が多いレースになるので、そこまでの不利もないので本命としました。

対抗〇 テレサ

対抗はテレサです。
前走カムニャックと同じローズステークスで4コーナー5番手から不利を背負いながらも2着とカムニャックと0.2秒差と好走を見せています。瞬発力の高さがありながらも、持続力も備えた血統で今回のレースでは高い適性があると考えられます。

4枠8番とかなり勝ちパターンに近い、枠を引けたので好走できる可能性が高いです。

単穴▲ エンブロイダリー

単穴はエンブロイダリーです。
前走はオークスで9着となっていますが、血統的にもマイル~2000mが適性距離であるので、そこまでのマイナス材料にしていません。

6枠11番と力を発揮しやすい枠になっているので、高評価としています。

連下△ パラディレーヌ

連下はパラディレーヌです。
前走はローズステークスで8着と着順はとれていませんが、最終直線で内側から出ることができず、力を発揮できないレースでした。

能力自体は高いですが、大外枠である点や前目で競馬したい点などから、連下までとしました。