【エリザベス女王杯2025予想】血統でわかる“真の適性”と注目馬

2025年11月15日

秋の京都を舞台に行われるエリザベス女王杯は、古馬と3歳牝馬が一堂に会する“女王決定戦”。スピード・スタミナ・瞬発力のすべてが問われる2200m戦で、血統の裏づけが勝敗を大きく左右します。
近年は欧州的な持続力血統や、京都外回りをこなすパワー型の系統が好走傾向。華やかなタイトルの裏で、女馬同士の意地と血統の底力がぶつかり合う、まさに“真の女王”を決める秋の一戦です。

コース解説

【京都競馬場2200m】過去血統データから読み解く!コース解説

京都競馬場2200mを血統の観点から考察!コースの特徴と過去の血統データから適性の高い血統を解説!

コース解説

京都芝2200mは、スタートからゴールまでに多彩な要素が詰まった、戦略性の高いコースです。スタートは外回りコースの向こう正面・2コーナー寄りから。すぐに緩やかな上り坂を進み、1コーナーへ向かうまでの助走距離が長いため、序盤はポジション争いが落ち着きやすいのが特徴です。

1〜2コーナーを回ると下り坂に入り、向こう正面では一気にペースが上がりやすく、ここで無理をすると最後の直線で脚が残りません。3〜4コーナーにかけて再び下り坂が続くため、各馬が勢いをつけながら直線へ。京都外回りの直線は約400mと長く、しかもゴール前には緩やかな上り坂が待ち構えています。

そのため、切れ味だけでなく、長く脚を使える持続力と底力が求められるコース。

血統から分かるコース適正

・京都2200mはスタミナが鍵となるコース。→持久力型種牡馬

・長い距離を一貫して速いペースで走る能力が重要。→母系統によるスピードの補完

・ コーナーが多く、スムーズなカーブが勝敗を左右する。→器用さのある馬、右回りを得意とした馬

・ 短い直線で一気に加速できる力が求められる。→種牡馬はサンデーサイレンス系が望ましい(ロベルト系は不振)

評価基準

評価基準高評価基準理由
種牡馬適正中距離~長距離過去データでは長距離寄り
能力1持続力かなり消耗戦になりやすい傾向あり
能力2スピード短距離的なスピード能力やスピードの持続力などの要素
能力3瞬発力瞬発力も必要

京都競馬場2200mは中距離に分類されますが、血統傾向的にはかなり長距離に寄っており、スタミナのある産駒が好走しています。

また、先行有利なレース展開になりやすい点やコース形状の特徴から最終直線にスピードに乗った状態で入れる点などスピード能力が重要になるレースです。

あまり瞬発力を活かせるコースではありませんが、瞬発力血統の戦績が良いことから、かなりタフめなレース展開になるコースです。

人気馬血統診断

レガレイラ

父:スワーヴリチャード
母:ロカ(ダンチヒ系×Tサンデー系)

スワーヴリチャード産駒は中距離~長距離を得意とした産駒が多く、京都2200mの複勝率は33%となっています。
母ロカは2000m前後で活躍した馬でオールカマー2着のドゥラドーレスなどを輩出しており、牝系内にはGⅠ馬が多い牝系になります。
父・母の傾向的には中長距離に向いた血統で今回の2200mへの適性は高そうです。

血統的にはスワーヴリチャード産駒×母父ハービンジャーとスピード能力と瞬発力のある血統です。
持続力タイプではありませんが、持続力が求められるオールカマーや有馬記念で1着をとったことを考えると持続力の面でも問題ないと考えられます。

種牡馬適正持続力スピード瞬発力総合評価
S

エリカエクスプレス

父:エピファネイア
母:エンタイスド(サドラーズウェルズ系×ダンチヒ系)

エピファネイア産駒はマイル~長距離を得意とした産駒が多く、京都2200mの複勝率は23%となっています。
母エンタイスドはアイルランドの牝馬で目立った戦績はないですが、牝系内ではかなり海外重賞を取っている血統です。
父・母の傾向から2000m前後が適性距離だと考えられます。

血統全体ではエピファネイア×母父サドラーズウェルズ系なので、スタミナに余裕がありスピードの持続力が高く最終直線での長い末脚に期待できる血統になっています。

洋芝適性も高く、パワーもそこそこある血統になっているため、適性はかなり高いと言えます。

種牡馬適正持続力スピード瞬発力総合評価
A

パラディレーヌ

父:キズナ
母:パラダイスガーデン(インリアリー系×ヌレイエフ系)

キズナ産駒はマイル以上を得意とした産駒が多く、京都2200mの複勝率は42.6%となっています。
母パラダイスガーデンは短距離系の牝馬で目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向から適正距離はマイル~2000m前後だと考えられます。

血統全体では、キズナ産駒×母父インリアリー系と瞬発力と短距離的なスピード能力の高い血統で、最終直線でかなり強さのある血統です。瞬発力はありますが、持続力があまりないので適性的にはいまいちです。

種牡馬適正持続力スピード瞬発力総合評価
B

筆者が選ぶ注目穴馬!

ライラック

父:オルフェーブル
母:ヴィーヴァブーケ(キングマンボ系×Pサンデー系)

オルフェーブル産駒は長距離を得意とした産駒が多く、京都2200mの複勝率は27%となっています。
母ヴィーヴァブーケは目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向的には中長距離に向いた血統で今回の2200mへの適性は高そうです。

血統全体では、オルフェーブル産駒×母父キングマンボ系とスピードとスタミナが豊富な血統で持続力に期待できる血統です。
様々な重賞に出ており、かなり好走率が高くエリザベス女王杯でも掲示板内を取れているのでかなり適性は高いといえます。

種牡馬適正持続力スピード瞬発力総合評価
A

血統診断表

馬名種牡馬適正持続力スピード瞬発力コース適正総合評価
レガレイラS
エリカエクスプレスA
パラディレーヌB
ココナッツブラウンB
ステレンボッシュB
カナテープB
オーロラエックスA
アドマイヤマツリC
ラヴァンダB
リンクスティップA
ボンドガールC
フェアエールングC
セキトバイーストB
ライラックA
シンリョクカB

11月7日時点オッズ上位15頭

枠順

馬番馬名騎手買い目
11パラディレーヌ岩田望
12ステレンボッシュルメール
23シンリョクカ木幡初
24カナテープレーン
35サフィラ西村淳
36エリカエクスプレス武豊
47レガレイラ戸崎圭
48ヴェルミセル鮫島駿
59ボンドガール津村
510セキトバイースト浜中
611フェアエールング丹内
612ライラック藤岡佑
713ココナッツブラウン北村友
714ケリフレッドアスク岩田康
815オーロラエックス松山
816リンクスティップCデムーロ

買い目

前日・当日ともに天候は晴れであるため良馬場で予想します。
エリザベス女王杯の過去10年の傾向では、スローペース~ミドルペースが多くハイペースにはほとんどなりません。
メンバー的にはエリカエクスプレス、ケリフレッドアスクの逃げで傾向通りのペースになりそうです。
京都2200mでは。内枠と8枠が有利な傾向があります。

本命◎レガレイラ

本命はレガレイラです。
血統評価・コース適正が高いため、本命としました。
前走はオールカマーで中山競馬場スローペースと前目有利な展開の中上がり最速で1着と非常に強い競馬をしている点も高評価です。
枠は4枠7番と中枠ですが、京都競馬場で最終直線で内側が空きやすいので末脚も活かしやすい枠だと思います。

対抗〇 パラディレーヌ

対抗はパラディレーヌです。
血統評価も高く、過去出走でも高い持続力のある印象です。
前走は秋華賞で3着と好走しており、展開・ペース次第では1着もあったレースだと思います。
枠は1枠1番と実力を活かしやすい枠に入ったので対抗としました。

単穴▲ エリカエクスプレス

単穴はエリカエクスプレスです。
血統評価も高く、エリカエクスプレスの展開になるためパフォーマンスが発揮しやすいレースになると考えられます。
前走は秋華賞で2着と最後まで垂れることなく競馬できた点を評価しています。
枠は3枠6番と内目で前に出やすい枠なので、いい競馬ができそうです。