【阪神JF 2025予想】血統でわかる“真の適性”と注目馬

2025年12月13日

2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズは、若き才能が一気に開花する“牝馬クラシックへの入口”ともいえる重要な一戦。阪神外回り1600mはタフな上り坂と長い直線を持ち、単なるスピードだけでは押し切れないため、血統的な適性が早くも顕著に表れやすい舞台です。

コース解説

コース解説と過去10年データの血統分析はこちらから

【京都競馬場 芝1600m】過去10年血統から読み解く!コース解説

阪神競馬場芝1600mを血統の観点から考察!コースの特徴と過去10年の血統データから適性の高い血統を解説!

コース説明

スタート地点は向こう正面の途中。
緩やかな下りから急な上りになるため、ゆったりとしたスタートになります。

3~4コーナーは下り坂+大回りのスパイラルカーブで、スピードに乗りながら直線へ向かう「加速しやすい構造」。外を回されても勢いをつけやすく、差し・追い込みが届く舞台としても有名です。

阪神外回りの直線は約473mと非常に長いです。
さらにゴール前には急坂(高低差1.8m)があり、ここで一気にスタミナとパワーが削られます。

そのため、瞬発力、持続力、パワーを要するコースになっています。

評価基準

評価基準高評価基準理由
種牡馬適正中距離スタミナが求められるレース
能力1瞬発力最終直線で瞬発力勝負になるレース
能力2パワーダート中距離的なパワー能力が有効
能力3持続力最終直線での伸びに関与

阪神1600mでは、マイル戦ではありますが2歳馬ということもあり、短距離血統よりも中距離血統の方が戦績が良いコースです。
外回りコースなので、基本的には最終直線での切れ勝負になると考えられます。
持続力タイプが好走しないわけではありませんが、瞬発力のあるタイプのほうが優位だと言えます。
また、2歳戦ということもあり、血統以外にも前走・馬体などから馬自体の完成度もチェックしておきましょう。

人気馬血統診断

アランカール

父:エピファネイア
母:シンハライト(ディープインパクト系×サドラーズウェルズ系)

エピファネイア産駒はマイル~長距離で活躍する産駒が多く、阪神1600m(外)の複勝率は31%となっています。
母シンハライトはオークスを制した牝馬です。牝系の特徴からして祖母にあたるシンハリーズの産駒はかなりの重賞馬を輩出していますが、シンハリーズの孫の代は奮っておらず、牝系の評価としてはそこそこといった印象です。
父・母の傾向から適性距離はマイル~2400mと中距離によっており高評価です。

血統全体では、エピファネイア産駒×母父ディープインパクト系・サンデーサイレンス4×3と瞬発力のある血統で、高評価です。
また、パワー面を補完できるヘイロー系、持続力を補完できるサドラーズウェルズ系の内包量が多い点も評価できます。
エピファネイア産駒は一般に早熟傾向が強い産駒なので馬体の完成についても他馬に引けを取らないと考えられます。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

アルバンヌ

父:アドマイヤマーズ
母:プティフォリー(サドラーズウェルズ系×ダンチヒ系)

アドマイヤマーズ産駒は短距離~2000m前後で活躍する産駒が多く、阪神1600m(外)の複勝率は33%(出走数12頭)となっています。
母プティフォリーは欧州馬でフローラS3着のタイセイプランセスを輩出しています。
父・母の傾向からマイル~2000m前後だと考えられます。

血統全体では、アドマイヤマーズ産駒×母父サドラーズウェルズ系とスピード能力と持続力のある血統です。
かなり持続型の傾向の強い血統で、瞬発力を活かすレースよりも持続力を求められるレースのほうが得意だと考えられます。
アドマイヤマーズ産駒は一般に早熟傾向が強い産駒なので馬体の完成についても他馬に引けを取らないと考えられます。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
B

マーゴットラヴミー

父:リアルスティール
母:キャットバイミーラヴ(ダンチヒ系×サドラーズウェルズ系)

リアルスティール産駒はマイル~中距離を得意とした産駒が多く、阪神1600m(外)の複勝率は27%となっています。
母キャットバイミーラヴは目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向からマイル~2000m前後が適性距離だと考えられます。

血統全体では、リアルスティール産駒×母父ダンチヒ系と瞬発力、トップスピードのある血統です。
また、母母父にサドラーズウェルズ系が内包されており、持続力もそこそこありそうです。
リアルスティール産駒は一般に早熟傾向が強い産駒なので馬体の完成についても他馬に引けを取らないと考えられます。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
B

筆者が選ぶ注目穴馬!!

ホワイトオーキッド

父:キズナ
母:ボンオムトゥック(ヴァイスリージェント系×ダイワメジャー系)

キズナ産駒はマイル~長距離で活躍する産駒が多く、阪神1600m(外)の複勝率は25%となっています。
母ボンオムトゥックは目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向から2000m前後が適性距離だと考えられます。

血統全体では、キズナ産駒×母母父ダイワメジャーとサンデーサイレンス系の血が多く瞬発力に期待できる血統です。
また、母父にはクロフネ(ヴァイスリージェント系)を内包しており、持続力・パワー面においても適性は高そうです。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
S

血統診断表

馬名種牡馬適正瞬発力パワー持続力コース適正総合評価
アランカールA
アルバンヌB
マーゴットラヴミーB
ギャラボーグB
スターアニスA
タイセイボーグB
ヒズマスタービーズB
マルガB
ミツカネベレイラA
サンブライトC
ホワイトオーキッドS
スウィートハピネスB
ショウナンカリスA
スタニングレディC
ラスティングスノーA
12月7日時点オッズ順上位15頭

枠順

馬番馬名騎手買い目
1アンヘリータスジェルー
2レディーゴール松若
3ミツカネベネラ津村
4アランカール北村友
5ギャラボーグ川田
6アルバンヌ坂井
7マーゴットラヴミー武豊
8ヒズマスターピース藤岡佑
9スターアニス松山
10イヌボウノウタゴエ酒井
11スウィートハピネス高杉
12メイプルハッピー岩田康
13フロムレイブン吉村
14スタニングレディ和田竜
15ラスティングスノー菱田
16ローズカリス田口
17タイセイボーグ西村淳
18ショウナンカリス池添

買い目

前日から当日にかけて雨予報であるため、稍重~重馬場で予想します。
阪神JFでは、過去10年でミドルペース~ハイペースのレースしかなく、比較的早いペースが予想されます。
枠についてはコース形状的に中枠が有利で次いで内枠、外枠となっています。
阪神競馬場なので、最終コーナー後に内側が空くことは珍しく、最終直線で直線中央を走りやすい中枠が有利です。
また、内枠でロスなく運べる馬も有利ではありますが、早いペースだと難しそうです。

本命◎ スターアニス

本命はスターアニスです。
血統評価では、ドレフォン産駒×母父ダイワメジャーとやや距離の短さは感じるものの、早熟傾向が強く瞬発力がありこの時期の2歳馬の中では強い血統です。また、重馬場にも適性がある血統背景も高評価です。
前走は中京2歳Sで2着と牡馬混合で好走を見せています。中京競馬場は起伏が多い+瞬発力のいる競馬場であるためパワー・瞬発力についてはかなり良いものがあると思います。
枠は5枠9番と中枠になっており、しっかりと脚を溜められる展開とスタミナがあれば理想の競馬ができそうなので本命としました。

対抗〇 アルバンヌ

対抗はアルバンヌです。
血統評価では瞬発力・パワー・スピードとマイラー的な血統で早熟傾向の強い血統背景なので高評価です。
前走はサフラン賞で中山競馬場で鋭い末脚で1着とパワー・瞬発力を見せたレースでした。
枠は3枠6番とやや内枠で展開次第ですが、メンバー内でもっともマイラー向きなので対抗としました。

単穴▲ タイセイボーグ

単穴はタイセイボーグです。
血統評価ではインディチャンプ産駒×母父ノーザンダンサー系と瞬発力とタフさを兼ね備えた血統でした。
血統背景的に時計の掛かる馬場が得意なタイプで、今回の雨はかなりプラス材料です。
前走は東京競馬場でイン差しで上がり1位で3着と好走しています。
枠は8枠17番と難しい枠にはなりましたが、外からさせるだけの能力はあると考えられるので単穴としました。

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Posted by dooto0731