【朝日杯FS 2025予想】血統でわかる“真の適性”と注目馬

2025年12月19日

2歳マイル王を決める朝日杯フューチュリティステークスは、若駒たちの“完成度”と“将来性”が同時に試される一戦。阪神外回り1600mというタフな舞台は、スピードだけでなく瞬発力・持続力・パワーを兼ね備えた総合力を要求します。

コース解説

コース解説と過去10年データの血統分析はこちらから

【京都競馬場 芝1600m】過去10年血統から読み解く!コース解説

阪神競馬場芝1600mを血統の観点から考察!コースの特徴と過去10年の血統データから適性の高い血統を解説!

コース説明

スタート地点は向こう正面の途中。
緩やかな下りから急な上りになるため、ゆったりとしたスタートになります。

3~4コーナーは下り坂+大回りのスパイラルカーブで、スピードに乗りながら直線へ向かう「加速しやすい構造」。外を回されても勢いをつけやすく、差し・追い込みが届く舞台としても有名です。

阪神外回りの直線は約473mと非常に長いです。
さらにゴール前には急坂(高低差1.8m)があり、ここで一気にスタミナとパワーが削られます。

そのため、瞬発力、持続力、パワーを要するコースになっています。

評価基準

評価基準高評価基準理由
種牡馬適正中距離スタミナが求められるレース
能力1瞬発力最終直線で瞬発力勝負になるレース
能力2パワーダート中距離的なパワー能力が有効
能力3持続力最終直線での伸びに関与

阪神1600mでは、マイル戦ではありますが2歳馬ということもあり、短距離血統よりも中距離血統の方が戦績が良いコースです。
外回りコースなので、基本的には最終直線での切れ勝負になると考えられます。
持続力タイプが好走しないわけではありませんが、瞬発力のあるタイプのほうが優位だと言えます。
朝日杯フューチュリティステークスでは、出走メンバーでペースが変動しやすく、枠・メンバーでペース予想は重視したいです。
また、2歳戦ということもあり、血統以外にも前走・馬体などから馬自体の完成度もチェックしておきましょう。

人気馬血統診断

リアライズシリウス

父:ポエティックフレア
母:レッドミラベル(ステイゴールド〈サンデーサイレンス系〉×グレイソヴェリン系)

父ポエティックフレアは現役時代に英2000ギニーを制した欧州マイル王者で、産駒も総じてマイル前後を中心に高い持続力とスピードを活かすタイプが多いのが特徴です。
日本の芝コースでは瞬時の切れ味勝負よりも、一定のスピードを長く維持する形でパフォーマンスを上げる傾向があり、阪神1600m(外)のような直線の長いコースでは、流れ次第で安定感を発揮しやすい血統といえます。

母レッドミラベルはステイゴールド系の血を引き、スタミナとタフさを色濃く伝えるタイプ。
母系を辿るとグレイソヴェリン系を内包しており、これは底力と消耗戦への強さを補強する要素です。
母の産駒から目立った重賞馬こそ出ていないものの、牝系全体としては軽さよりもレース適性の幅広さと粘り強さを武器にするラインで、評価は堅実寄りといった印象です。

父・母双方の傾向を踏まえると、リアライズシリウスの適性距離はマイル~1800m前後が中心。
阪神1600m(外)のように直線が長く、ラストまで脚を使い続ける展開は歓迎材料でしょう。一方で、極端な瞬発力勝負になると分が悪く、道中から流れた持続力勝負が理想です。

血統全体を見ると、ポエティックフレア産駒×母父ステイゴールド系という配合は、非常にタフでスタミナ寄りの構成
サンデー系特有の鋭い瞬発力というよりは、スピードと持続力を武器にジワジワと伸びるタイプで、阪神外回りでも展開と馬場が噛み合えば評価を上げたい血統です。

総合的に見ると、派手さはないものの、消耗戦や持続力勝負で浮上する可能性を秘めた一頭といえるでしょう。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

アドマイヤクワッズ

父:リアルスティール
母:デイトライン(Zoffany〈ダンチヒ系〉×サドラーズウェルズ系)

父リアルスティールはディープインパクト産駒らしい瞬発力とトップスピードの高さを武器にした種牡馬で、産駒も総じてマイル~2000m前後で切れ味を活かすタイプが多いのが特徴です。
阪神1600m(外)のような直線が長く、最後にしっかりと加速できるコースとは相性が良く、スロー~平均ペースでの瞬発力勝負になりやすい舞台では安定して評価できる血統です。

母デイトラインはZoffany(ダンチヒ系)を父に持ち、スピード色の強い配合。
ダンチヒ系らしく前向きさと一瞬の反応の良さを伝えやすく、日本の芝マイル戦との親和性は高いといえます。
さらに母母父にはサドラーズウェルズ系を内包しており、これは持続力や直線での踏ん張りを補完する要素。単なる軽さだけで終わらず、長い直線でも脚を使える点は評価材料です。

母系から目立った重賞馬は多くありませんが、欧州的な底力とスピードを併せ持つ牝系で、マイル前後での安定感という点では好印象。牝系評価としては中堅以上といったところでしょう。

父・母双方の傾向から考えると、アドマイヤクワッズの適性距離は1600m前後がベスト
1800mまでは守備範囲ですが、持ち味はあくまで一瞬の加速力にあり、阪神1600m(外)のように直線で鋭く脚を使える舞台は条件が噛み合います。

血統全体を見ると、
リアルスティール産駒×ダンチヒ系という組み合わせで瞬発力・切れ味に優れた配合
そこにサドラーズウェルズ系の持続力が加わることで、直線の長い阪神外回りでも最後まで脚が鈍りにくい構成となっています。

総合的には、瞬発力勝負でこそ評価を上げたい血統構成で、展開が向けば上位進出が期待できる一頭といえるでしょう。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

カヴァレリッツォ

父:サートゥルナーリア
母:バラーディスト(ハーツクライ〈サンデーサイレンス系〉×グレイソヴェリン系)

父サートゥルナーリアは現役時代に皐月賞を制したスピード型中距離馬で、産駒も総じてマイル~2000m前後を中心に高いパフォーマンスを見せています。
特徴としては、父ロードカナロア譲りのスピードと反応の良さに、シーザリオ由来の底力が加わり、特に一瞬の切れ味を活かす競馬を得意とする点が挙げられます。
阪神1600m(外)のような直線の長いコースでは、ラストで加速できるタイプが多く、産駒傾向としても相性は良好です。

母バラーディストはハーツクライ産駒で、スタミナと末脚の持続力を伝える血統背景を持ちます。
ハーツクライ×グレイソヴェリン系という配合は、切れ味一辺倒になりすぎず、直線で長く脚を使える点が強み。
母系から突出した重賞馬は多くないものの、欧州的な底力を内包した牝系で、堅実さという点では一定の評価ができます。

父・母双方の傾向を踏まえると、カヴァレリッツォの適性距離は1600~2000mが中心。
母系にスタミナ要素はあるものの、血統全体のバランスとしては父の影響が強く、ベストはマイル~1800m寄りの印象です。2000mも守備範囲ですが、切れ味を最大限に活かすならマイル戦の方が条件は合いそうです。

血統全体を見ると、
サートゥルナーリア産駒×ハーツクライという組み合わせで、瞬発力とスピードに優れた配合
サンデーサイレンス系の内包により鋭い末脚が期待でき、さらにグレイソヴェリン系が補う形で直線での持続力も確保されています。

総合的には、阪神1600m(外)での瞬発力勝負に向いた血統構成で、スロー~平均ペースからの末脚比べになれば評価を上げたい一頭といえるでしょう。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
B

エコロアルバ

父:モズアスコット
母:スターアクトレス(フレンチデピュティ〈ヴァイスリージェント系〉×サンデーサイレンス系)

父モズアスコットは現役時代にマイルチャンピオンシップ、安田記念を制したスピードと持続力を兼ね備えた名マイラーで、産駒も総じてスピードの持続力とパワーに優れたタイプが多い傾向にあります。
一瞬の切れ味で勝負するというよりは、トップスピードに入ってから長く脚を使える持続型の産駒が多く、マイルから2000m付近で安定した成績を残しています。

阪神1600m(外)は直線が長く、単なる瞬発力だけでなく、最後までスピードを維持できるかどうかが問われるコースです。
この点において、モズアスコット産駒との相性は決して悪くなく、特にペースが流れた展開になればなるほど評価を上げやすい条件といえます。

母スターアクトレスはフレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)を父に持ち、パワーと前向きさを伝える血統構成です。
ヴァイスリージェント系は日本の芝ではやや重厚になりやすい一方で、阪神コースのように坂と直線を併せ持つ舞台ではプラスに働くケースが多く見られます。
さらに母母父にはサンデーサイレンス系の血を内包しており、この影響によりエコロアルバには意外性のある瞬発力も感じられます。

実際のレースでは差し脚質から鋭い反応を見せる場面もあり、血統背景から想像される「持続力一辺倒のタイプ」よりも、ワンギアの加速力を備えている馬といえるでしょう。これは母系サンデーサイレンスの影響が走りに表れている好例です。

距離適性については、血統的には1800~2000mがベストと考えられます。
ただし、阪神1600m(外)のように直線が長く、レース全体で負荷がかかる条件であれば、マイル戦も適性範疇です。
スローペースの瞬発力勝負になると分が悪いものの、平均以上の流れになれば、パワーと持続力を活かして最後に浮上する展開が理想です。

血統全体を見渡すと、モズアスコット×ヴァイスリージェント系という持続力・パワーに寄った土台に、サンデーサイレンス系の瞬発力が加わったバランスの良い構成となっています。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
S

ダイヤモンドノット

父:ブリックスアンドモルタル
母:エンドレスノット(ディープインパクト〈サンデーサイレンス系〉×ヴァイスリージェント系)

父ブリックスアンドモルタルは現役時代に米GⅠを6勝した名馬で、スピードとパワー、そして高い完成度を武器にしたタイプでした。
産駒も総じて前向きさとパワーを活かして押し切る競馬を得意とし、日本の芝ではマイル~2000m前後を中心に活躍する傾向があります。先行して脚を使い切るタイプが多く、ペースが緩みにくいレースで安定感を見せます。

阪神1600m(外)は直線が長く差しも決まるコースですが、同時に坂を含めた持続的な負荷がかかる舞台です。
ブリックスアンドモルタル産駒にとっては、単なる切れ味勝負よりも、ある程度流れた中で前目から粘り込む形が理想で、このコース設定自体は決してマイナスではありません。

母エンドレスノットはディープインパクト産駒で、母系にはヴァイスリージェント系を内包しています。
ディープインパクト由来の瞬発力と、ヴァイスリージェント系のパワーが組み合わさることで、前向きさと反応の良さを併せ持つ配合となっています。極端なキレ味というよりは、加速してからスピードを維持するタイプで、父の特徴をうまく補完している印象です。

ダイヤモンドノットは前目で運んで押し切る形に適性のあるパワー型だと考えられます。
ただし、母系にサンデーサイレンス系の血を持つことで、先行馬としては比較的反応が良く、ある程度の瞬発力も備えています
そのため、完全な消耗戦専用ではなく、平均~ややスロー寄りの流れでも対応できる幅があります。

距離適性としては、血統全体のバランスから1600~1800mがベストゾーン
2000mでもこなせる下地はありますが、阪神1600m(外)のようにスピードとパワーを両立できる条件は、この馬の持ち味を引き出しやすい舞台といえるでしょう。

血統全体を見ると、ブリックスアンドモルタル×ディープインパクト×ヴァイスリージェント系という配合は、パワーと前向きさを主軸に、瞬発力を後付けした構成です。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

アイガーリー ※除外

父:モズアスコット
母:チョコレートバイン(ディープインパクト〈サンデーサイレンス系〉×ヌレイエフ系)

父モズアスコットは現役時代にマイルチャンピオンシップ、安田記念を制したスピードと持続力を兼ね備えた名マイラーで、産駒も総じてスピードの持続力とパワーに優れたタイプが多い傾向にあります。
一瞬の切れ味で勝負するというよりは、トップスピードに入ってから長く脚を使える持続型の産駒が多く、マイルから2000m付近で安定した成績を残しています。

阪神1600m(外)は直線が長く、単なる瞬発力だけでなく、最後までスピードを維持できるかどうかが問われるコースです。
この点において、モズアスコット産駒との相性は決して悪くなく、特にペースが流れた展開になればなるほど評価を上げやすい条件といえます。

母チョコレートバインはディープインパクト産駒で、ヌレイエフ系を母系に持つ配合です。
ディープインパクト由来の瞬発力を期待したくなる構成ですが、ヌレイエフ系はパワーと持続力を補強する血であり、軽さ一辺倒にならない点が特徴です。そのためアイガーリーは、血統表の見た目ほど切れ味に寄らず、持続力寄りの性格が強く出ている印象を受けます。

実際の過去出走を見ても、極端な瞬発力勝負では分が悪く、一定以上のペースで流れた中でジワジワと脚を伸ばす形が合っています。
母系サンデーサイレンスの影響で最低限の反応は持っているものの、鋭く弾けるタイプではありません

距離適性としては、血統と走りの質から1600~1800mが守備範囲
ベストはマイルよりもやや長めの距離ですが、阪神1600m(外)のように直線が長く、持続力が活きる条件であれば十分に対応可能です。スローペースでの瞬発力比べよりも、平均以上の流れで差し・好位差しが決まる展開が理想となります。

血統全体を見ると、モズアスコット×ディープインパクト×ヌレイエフ系という配合は、パワーと持続力を軸にしながら、最低限のスピードと反応を備えた構成です。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

タガノアレリア

父:ミスターメロディ
母:エイシンジルコン(ディープインパクト〈サンデーサイレンス系〉×ロベルト系)

父ミスターメロディは現役時代、高松宮記念を制したスプリントGⅠ馬で、パワーとスピードを前面に押し出すタイプでした。
産駒傾向としても、芝では洋芝や力の要る馬場、あるいはダートで存在感を示す馬が多く、軽さよりもダート的なパワーと前向きさが色濃く出やすい種牡馬です。

一方で、短距離血統らしく初速の速さや一瞬の反応の良さは備えており、瞬発力がまったくないわけではありません。
ただし、ディープインパクト系のような鋭利な切れ味とは異なり、あくまで「力でグッと反応する」タイプの瞬発力という印象です。

阪神1600m(外)は直線が長く、芝の質としては比較的軽めですが、坂と直線が連続することで最後まで踏ん張れるパワーも同時に求められます。ミスターメロディ産駒にとっては、軽すぎる瞬発力勝負になると分が悪く、ある程度タフな流れや馬場状態の方が適性は高くなります。

母エイシンジルコンはディープインパクト産駒で、母系にロベルト系を内包する配合です。
ディープインパクト由来のスピードと最低限の瞬発力に、ロベルト系のパワーと持続的な脚力が加わることで、父のややダート寄りな性質を芝向きに中和しています。

そのためタガノアラリアは、ミスターメロディ産駒の中では比較的芝マイルに対応しやすい構成ではあるものの、本質的には切れ味勝負よりも、力を要する持続戦向きのタイプといえます。

距離適性としては、血統全体から1400~1600mが守備範囲。阪神1600m(外)では、スローペースの瞬発力比べになると評価を下げますが、平均以上で流れ、前が簡単に止まらない展開になれば、パワーを活かして粘り込む形が見込めます。

血統全体を見ると、ミスターメロディ×ディープインパクト×ロベルト系という配合は、ダート的なパワーを土台に、芝的なスピードを後付けした構成。芝マイルでは条件付きの評価になりますが、馬場や展開次第では一発の可能性を残す血統です。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
B

コルテオソレイユ

父:ウインブライト
母:トーセンラー(ディープインパクト〈サンデーサイレンス系〉×ダマスカス系)

父ウインブライトはステイゴールド産駒らしく、現役時代からタフさと持続力を武器に中距離戦線で活躍した馬です。
産駒傾向も同様で、瞬発力で一気に抜け出すというよりは、一定のペースを淡々と踏み続ける競馬を得意とするタイプが多く見られます。
総じて完成度は高いものの、爆発力という点ではやや控えめな印象です。

阪神1600m(外)は、ディープインパクト系などの切れ味型が力を発揮しやすい舞台ですが、一方で直線が長く、坂も含めて地味に負荷のかかるコースでもあります。ウインブライト産駒にとっては、瞬発力勝負になると分が悪く、平均以上で流れるタフな展開の方が持ち味を活かしやすい条件です。

母トーセンラーはディープインパクト産駒で、菊花賞を制したスタミナ型のディープ産駒として知られています。
ディープインパクト系らしい最低限の瞬発力は備えていますが、全体としては切れ味特化というより、長く脚を使うタイプ
母系にダマスカス系を内包している点も、パワーとタフさを補強する要素といえます。

このためコルテオソレイユは、血統表にサンデーサイレンス系の名前は並ぶものの、実際の適性はかなりステイゴールド寄りの持続型
瞬発力は「最低限はある」というレベルで、レースの質としては削り合いになった時に浮上するタイプと見るのが自然でしょう。

距離適性としては、血統全体のバランスから1600~2000mが守備範囲。
ただし、1600m戦では切れ味勝負になりやすく、阪神1600m(外)では展開に左右されやすいタイプです。
スローでの瞬発力比べになると評価を下げ、平均~やや速めのペースで流れれば、持続力を活かして差を詰める形が理想です。

血統全体を見ると、ウインブライト(ステイゴールド系)×トーセンラー(ディープインパクト系)×ダマスカス系という配合は、
タフさ重視で大きな欠点はないものの、突出した武器も感じにくい構成
堅実ではありますが、阪神1600m(外)の主流血統と比べると、やや地味な印象は否めません。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
C

スぺルーチェ

父:レイデオロ
母:レーヴディソール(アグネスタキオン〈サンデーサイレンス系〉×グレイソヴェリン系)

父レイデオロは現役時代に日本ダービーを制した中距離馬で、産駒も総じて長く良い脚を使う持続力型が多く、完成には時間を要する晩成傾向が強い種牡馬です。瞬発力で一気に突き抜けるタイプは少なく、トップスピードに入ってからの惰性の強さがレイデオロ産駒の最大の武器といえます。

阪神1600m(外)はマイル戦ながら直線が長く、単なるスプリント的な速さではなく、スピードを保ったまま最後まで走り切れるかが問われるコースです。ただし、基本的には瞬発力に秀でた血統が有利な舞台でもあり、レイデオロ産駒にとってはやや忙しい条件といえるでしょう。

母レーヴディソールはアグネスタキオン産駒で、母系にグレイソヴェリン系を内包する血統構成です。
アグネスタキオンはディープインパクトとは異なり、スピードと完成度の高さを伝えるサンデーサイレンス系で、一瞬の反応の良さを産駒に与える傾向があります。そのためスぺルーチェにも、血統表から受ける印象よりは最低限の瞬発力は期待できます。

一方で、グレイソヴェリン系の影響もあり、全体としては軽さよりもタフさと持続力寄りの性格が強め。
レイデオロ×アグネスタキオンという配合からも、スピードはあるものの、使い込んで良くなる晩成型で、本質的な適性は1800~2400m付近にあると考えられます。

そのため阪神1600m(外)では、スローペースの瞬発力勝負になると分が悪く、平均以上のペースで流れ、直線でスタミナと惰性が問われる展開が理想となります。現時点では、距離短縮で能力を最大限に引き出せる条件とは言い切れません。

血統全体を見ると、レイデオロ×アグネスタキオン×グレイソヴェリン系という配合は、スピードと長距離適性を併せ持つ晩成型の中距離血統。阪神1600m(外)では条件付きの評価となりますが、成長とともに距離を延ばした際の上積みは十分に見込める構成です。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
C

筆者が選ぶ注目穴馬!!

ホワイトオーキッド

父:キズナ
母:ボムオムトゥック(クロフネ〈ヴァイスリージェント系〉×ダイワメジャー系)

父キズナはディープインパクト産駒の中でも、瞬発力だけでなくスピードの持続力に優れたタイプを多く送り出している種牡馬です。
産駒はマイルから中距離を中心に安定して走る馬が多く、切れ味一辺倒にならない点が大きな特徴といえます。
またキズナ産駒は2~3歳戦から完成度の高い走りを見せやすい点も評価できるポイントです。

阪神1600m(外)は、瞬発力と同時に直線での持続力が問われるコースで、キズナ産駒との相性は比較的良好です。
特に平均以上のペースで流れた際には、ラストまで脚色が鈍りにくく、完成度の高さを活かして安定したパフォーマンスを発揮しやすい舞台といえるでしょう。

母ボムオムトゥックはクロフネ産駒で、母系にダイワメジャー系を内包しています。
クロフネ(ヴァイスリージェント系)はパワーとスピードの持続力を伝える血統で、日本の芝マイル戦では非常に実用性の高い要素です。
さらにダイワメジャー系の血が加わることで、前向きさとレースセンスが補強され、若い時期から動ける早熟性も期待できる配合となっています。

血統短評にある通り、キズナ×ヴァイスリージェント系×ダイワメジャー系という構成は、瞬発力とスピードの持続力を高いレベルで併せ持つ血統。加えて、父・母系ともに完成度の高い血が揃っており、成長を待たずとも早い段階から実戦で能力を発揮できるタイプと考えられます。距離適性としては1600~2000mが中心で、阪神外回りマイルは条件的にも合います。

一方で、牡馬相手のレースとなると、パワーや体力面でやや不利になるケースも想定されます。
ただし、血統的な完成度とスピードの持続力でカバーできる余地はあり、展開や馬場状態によっては評価を大きく下げる必要はありません。

血統全体を見ると、キズナの瞬発力と、クロフネ由来のパワー、ダイワメジャー系のスピード持続力が噛み合った、完成度の高いマイル~中距離血統といえます。早熟性と安定感を兼ね備えており、阪神1600m(外)では堅実に力を出せる構成です。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
S

血統診断表

馬名種牡馬適正瞬発力パワー持続力コース適正総合評価
リアライズシリウスA
アドマイヤクワッズA
カヴァレリッツォB
エコロアルバS
ダイヤモンドノットA
アイガーリー※除外A
タガノアラリアB
コルテオソレイユC
スぺルーチェC
ホワイトオーキッドS
ゴーゴーリチャード※除外C
スウィートハピネス※除外B
サンブライト※除外C
レッドリガーレA
グッドピースC
カクウチC
ストームサンダーC
コスモレッドB
12月13日時点オッズ順

枠順

馬番馬名騎手買い目
1グッドピース西村淳
2ホワイトオーキッド北村友
3エコロアルバ松山
4コスモレッド藤岡佑
5ストームサンダー岩田康
6タガノアラリアジェルー
7コルテオソレイユ川田
8カヴァレリッツォCデムーロ
9スペルーチェ三浦
10ダイヤモンドノットルメール
11カクウチ岩田望
12アドマイヤクワッズ坂井
13リアライズシリウス津村
14レッドリガーレ吉村

買い目

前日から当日にかけて雨予報のため、馬場は稍重~重まで悪化する想定です。

逃げ馬は多くないものの、前目で運びたい馬が揃っており、レース全体としてはやや早めのミドル~ハイペースになる可能性が高いと考えられます。

枠順面では、開催が進んで内から中枠の内側が荒れている状態で直線では馬群が自然と真ん中寄りに進路を取る形になりやすく、
内~中枠でロスなく立ち回れる馬が有利
です。

一方で、この時期の阪神は内が空くシーンがしばしば見られるのも特徴です。
後方から運ぶ馬でも、荒れた内馬場を苦にせず走れるタイプであればイン差しが成立する余地はあります。

また、上がり性能を持つ馬であれば、馬群が横に大きく広がりにくい分、外からの後方一気も展開次第で十分に考えられる状況です。

馬場・展開ともに「位置取り」だけでなく、持続力・パワー・道悪適性を重視した買い目構成が求められるレースになりそうです。

本命◎ エコロアルバ

本命はエコロアルバです。
父モズアスコット×母系にヴァイスリージェント系を内包する血統で、スピードの持続力とパワーに優れた配合となっています。
母母父にサンデーサイレンス系を持つことで、単なるパワー型に終わらず、差しに回った際の末脚もしっかりと備えている点が強みです。

前走のサウジアラビアRCでは、スローペースという難しい展開の中、直線で鋭い末脚を繰り出して1着と展開に左右されず、自力で差し切れる能力の高さが見えるレースでした。

血統背景から見ても、モズアスコット産駒らしく重馬場や荒れた馬場を苦にしないタイプで、今回想定される稍重~重の馬場はむしろ歓迎材料といえます。スピード一辺倒ではなく、地面をしっかり掴んで走れる点は、今の阪神外回りでは大きな武器になります。

枠順も3枠3番と内側を引けたことで、展開次第では荒れた内を突くイン差し、もしくは馬場の良いところを選んで外へ持ち出す競馬も可能です。位置取りに融通が利き、末脚もあるため、どの進路を選んでも勝ち切れるシナリオが描けます。

馬場・展開・枠順すべてが噛み合う条件が揃っており、ここは素直に本命視したい一頭です。

対抗〇 アドマイヤクワッズ

対抗はアドマイヤクワッズです。
父リアルスティール×母系にダンチヒ系を持つ配合で、一瞬の切れ味と瞬発力に優れた血統。さらに母母父にサドラーズウェルズ系を内包しており、直線の長いコースでの伸びと持続力も補完されています。

前走のデイリー杯2歳Sでは、後方から長く良い末脚を使い、反応の良さも目立つ内容でした。

血統構成的には、スピード型ながら重馬場や荒れた馬場にも対応できる下地があり、今回の馬場想定は大きなマイナスにはなりません。
瞬発力に加え、持続力を活かせる展開になれば浮上の余地は大きいと見ます。

7枠12番と外寄りの枠を引けたことで、後方待機から末脚を最大限に活かしやすい枠順で展開が向けば、本命馬を脅かす存在として十分に警戒が必要な一頭です。

単穴▲ カヴァレリッツォ

単穴はカヴァレリッツォです。
父サートゥルナーリア×母父ハーツクライという配合で、スピードと瞬発力に優れた血統。一瞬の切れ味を武器に、前目から押し切る競馬が合うタイプです。

前走のデイリー杯2歳Sでは、ミドルペースを前目で運び、直線でもしっかりとした末脚を発揮。勝ちに行く競馬をした分、ゴール前でアドマイヤクワッズにアタマ差差されての2着と、内容自体は高く評価できます。

一方で血統的には、重馬場や極端に荒れた馬場への適性はやや疑問が残ります。良馬場に近いコンディションの方が能力を発揮しやすい印象です。

5枠8番と極端すぎない枠順を引けたことで、前目でスムーズに運べれば粘り込みの可能性は十分
馬場と位置取り次第で、上位争いに食い込める一頭です。

連下△ リアライズシリウス

連下にはリアライズシリウスを挙げます。
父ポエティックフレア×母父ステイゴールド系という配合で、スピードよりもタフさと持続力を重視した血統構成。瞬発力勝負より、一定のペースで脚を使い続ける競馬が合うタイプです。

前走の新潟2歳Sでは出遅れながらも前目に取り付き、ほぼ逃げに近い形でそのまま押し切って1着
スローペースという展開利はあったものの、位置を取りに行って結果を出した点は評価できます。

血統的には重馬場への対応力は高く、今回の馬場想定は大きなマイナスにはなりません。
ただし切れ味勝負になると分が悪く、展開への依存度はやや高い印象です。

8枠13番と外枠を引いたことで、逃げ・先行するには序盤からかなり脚を使わされる可能性があり、展開的なハードルは高め。
条件が噛み合ったときの押さえ評価とします。