【東京優駿(日本ダービー)2025 予想】危険な人気馬からおいしい穴馬までまる分かり血統診断

2025年5月30日

買い目

前日、開催日ともに雨予報であるため、稍重~重である想定で予想します。
ペースはミドル寄りのスローペースとしています。

例年同距離で開催されるオークスでは、後方一気系の差し有利の展開になりやすく、今年もその傾向が強かったです。
日本ダービーでは、オークスとは異なり、差し・追込みは届かないことが多く、先団や中団前目の脚質の好走が目立っています。

近5年で後方(4コーナー12番以下)で馬券に絡んだのは2022年のドウデュース・イクイノックス、2021年ステラヴェローチェと追込ならば世代最強レベルの末脚が必要になります。

本命◎ クロワデュノール

本命はクロワデュノールです。

前走皐月賞では前半が早いペースになり、前目脚質が不利な中、先行位置で2着とかなりの強さを見せていました。

血統的にも東京向き・日本ダービー向きと考えられます。

7枠13番と外目になりましたが、前走のような不利も受けにくいので好走が期待できます。

対抗〇 エリキング

対抗はエリキングです。

前走皐月賞では、骨折明けということもあり、安全面を意識した走りだったため、評価に入れていません。

血統的にも長い直線に向いた血統でクロワデュノール同様に東京向き・日本ダービー向きと考えられます。

2枠3番と先行で走れるエリキングにはかなりいい枠なので、対抗としました。

単穴▲ ミュージアムマイル

単穴はミュージアムマイルです。

前走皐月賞では、後方から長い末脚を使って1着と強い勝ち方をしており、東京でも通用する力があると考えられます。

実績的には強い反面、少し距離不安がある点やリオンディーズ産駒・牝系の実績がないことなど不安要素も多くあり単穴としました。

4枠7番と内で揉まれる可能性もあり怖さはありますが、能力が高く、鞍上はレーン騎手なので期待したいです。

連下△ ファウストラーゼン

連下はファウストラーゼンです。

前走皐月賞では向こう正面からまくり、ペースが速くなったこともあり15着となっています。

今回のレースでは明確な逃げ馬が不在のため、前半はかなり遅くなると考えられます。
そのため、まくりを使えるこの馬がペースを握る可能性が高く、然程速いペースにならずまくりが決まる展開も考えられます。

7枠15番とまくりのしやすい枠でもあるため、連下としました。

コース解説

【東京競馬場芝2400m】過去10年血統から読み解く!コース解説

東京競馬場芝2400mを血統の観点から考察!コースの特徴と過去10年の血統データから適性の高い血統を解説!

コース説明

スタートは最終直線の頂上からの出走になります。
スタートから最初のコーナーまでは約350mで平坦なので、スピードに乗りやすいですが、中距離戦ということもありペースはそれほど早くなりません。

1コーナーは大回りであるため、スピードを落とすことなくコーナーを周ることが可能です。

向こう正面は下り→上り→下りと起伏の激しい地点で少しパワーのいる地点になります。

3コーナーの始めは下りですが、ここから緩やかに上りになっていきます。

最終直線は約525mと長く、途中には激坂があります。
最終直線が長く、坂もあるため瞬発力の高さはもちろんパワー、スピードと中距離戦ですが総合力が重要になるコースです。

血統戦績トップ5

種牡馬

種牡馬1着2着3着着外合計勝率連帯率複勝率
ドゥラメンテ332172512%24%32%
キタサンブラック22091315%31%31%
オルフェーブル1219138%23%31%
エピファネイア221121712%24%29%
ディープインパクト19161612317411%20%29%

母父系統

母系統1着2着3着着外合計勝率連帯率複勝率
ファピアノ系43361625%44%63%
ボールドルーラー系22281414%29%43%
フォーティナイナー系02210140%14%29%
ヌレイエフ系21081118%27%27%
ロベルト系545385210%17%27%

種牡馬の上位は瞬発力の高い産駒が多くなっています。特徴的なのはオルフェーブル産駒やエピファネイア産駒といった長距離でも活躍できる産駒の好走率が高くなっている点です。

母父系統では上位三頭がダート中距離を輩出しやすい血統でかなりパワーのある系統になっています。
ファピアノ系は重賞のみでみると、複勝率63%とかなり高い確率で馬券内に入ってきます。

評価基準

評価基準高評価基準理由
種牡馬適正中長距離スタミナが求められるレース
能力1瞬発力最終直線で瞬発力勝負になるレース
能力2パワーダート中距離的なパワー能力が有効
能力3スピードの持続力最終直線での伸びに関与

東京競馬場2400mは中距離戦の中でもタフなレースが多くスタミナの要求値は高めになります。

基本的にはスローペースになりやすく、最終直線での瞬発力勝負になる展開が多いです。
ただし、スローペースであるためある程度脚のある先行馬なども好走しやすくなっています。

東京競馬場らしく、瞬発力とスピードの持続力は高いレベルで求められます。

また、最終直線中ほどには激坂があり、スタミナ不足の馬や非力な馬はここで大幅に減速してしまうため、ダート中距離的なパワー能力がある馬の戦績が良くなっています。

人気馬血統診断

クロワデュノール

父:キタサンブラック
母:ライジングクロス(ダンチヒ系×ニアルコ系)

キタサンブラック産駒は短距離~2000m前後を得意とした産駒が多く、東京2400mの複勝率は29%となっています。
母ライジングクロスは欧州馬でパークヒルS(GⅡ)を勝利しており、過去にはフラワーC(GⅢ)2着馬のアースライズを輩出しています。父・母の傾向から2000前後がベストな印象が強いですが、2400mもこなせそうな血統です。

血統全体では、キタサンブラックに内包されるプリンセリーギフト系、母父ダンチヒ系によってスピード能力が高いことがわかります。
クロス面でみると、バステッド、リファールが5×5でクロスしているため、タフさ、底力、瞬発力の高さがうかがえます。

母母父はニアルコ系であり、ニアルコはノーザンダンサーの父父にあたることから、ダンチヒ系、リファール系とも相性が良いです。

総合力が高いタイプなので、適性は高いですがパワー面が少し足りない印象のある血統です。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

ミュージアムマイル

父:リオンディーズ
母:ミュージアムヒル(Tサンデー系×ヴァイスリージェント系)

リオンディーズ産駒は短距離~2000m前後を得意とした産駒が多く、東京2400mの複勝率は13%となっています。
母ミュージアムヒルはマイル系の牝馬で目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向から2000m前後が適性で2400mはやや長い気がします。

血統全体では、サドラーズウェルズ系、グレイソヴェリン系、ヴァイスリージェント系、ノーザンテースト系とタフかつ持続力のある血統を多く内包しており、持続力・勝負根性のある血統です。
リオンディーズ産駒ですが、サンデー系の血が濃く瞬発力も水準以上です。
父・母傾向からの距離不安はあるものの、母父ハーツクライなので2400mをこなせる可能性も十分に考えられます。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

マスカレードボール

父:ドゥラメンテ
母:マスクオフ(ディープインパクト系×リファール系)

ドゥラメンテ産駒はマイル以上を得意とした産駒が多く、東京2400mの複勝率は44%となっています。
母マスクオフはマイル系の牝馬で秋華賞2着のマスクドディーヴァを輩出しています。
父・母の傾向から2000m~2400mが適性距離だと考えられます。

血統全体では、ドゥラメンテ産駒、母父ディープインパクト、母母父リファール系とかなりの瞬発力血統です。かなりの瞬発力型であるため、最終直線が広く長い東京はベストとだと考えられます。

血統的には前走の皐月賞ではロングスパート向きの中山競馬場で3着と好走しているため、世代の中でもトップクラスの能力のある馬だと考えられます。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
A

血統的注目穴馬!

レディネス

父:スワーヴリチャード
母:リトルシャンブルズ(ストームバード系×ダンチヒ系)

スワーヴリチャード産駒は2000m以上を得意とした産駒が多く、東京芝2400mの複勝率は18%となっています。
母リトルシャンブルズは欧州系の牝馬で目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向から2400mはベストだと考えられます。

血統全体では、スワーヴリチャード産駒×母父ストームバード系と瞬発力・パワーのある血統で、東京競馬場に適した血統です。
母母父はダンチヒ系でスピード能力もあり、シアトルスルーがクロスしているため長い直線のほうが向く血統で、全体として東京競馬場がベストだと考えられます。

種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
S

血統診断表

馬名種牡馬適正瞬発力パワー持続力総合評価
クロワデュノールB
ミュージアムマイルA
マスカレードボールB
サトノシャイニングS
ファンダムB
ショウヘイB
ジョバンニA
エムズB
エリキングA
ファウストラーゼンB
トッピボーンB
ファイアンクランツA
レディネスS
ホウオウアートマンB
リラエンブレムC
5月24日時点オッズ順上位15頭