【しらさぎステークス2025　血統診断】危険な人気馬からおいしい穴馬までまる分かり血統診断

2025年6月16日

コース説明

コース解説と過去データの血統分析はこちらから

コース解説

スタートしてから最初のコーナーまで長く、先行争いは激化しにくいです。途中に短いのぼりがあるため、ペースも落ち着きやすいです。

最終直線は約470mと長めです。残り100mには急坂があり、スローになりやすいコースですが差しが強いコースです。

評価基準

評価基準	高評価基準	理由
種牡馬適正	中距離～長距離	中距離～長距離に適性を持つ種牡馬が好成績
能力1	長い末脚	最終直線が長いため長い末脚を持つ馬が有利
能力2	パワー	2か所の坂を上がるのに必要な能力
能力3	スピード	マイル戦で重要な要素

阪神競馬場1600mは阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークス、桜花賞といった若駒の重要なレースになることの多いレースです。

距離はマイルではあるものの、要求される能力値はほぼほぼクラシックである東京2400mと遜色ないため、未来のクラシックホースが通るレースとしてふさわしいコースといえます。

阪神競馬場1600mの大きな特徴は2つです。

1つは最終直線の長さが約470mと長い点、2つ目は2つの急坂がある点で、この2つをいかにロスなく走れるかがカギになります。
1つ目に関しては長い末脚を持つ馬が有利となり、血統データ的にも長い末脚を長所とする血統が成績上位となっています。

2つ目に関しては向こう正面終わりとゴール手前に急坂があるため、非力な馬だと体力消耗が激しくなることや大幅な減速につながるため、パワーのある血統のパフォーマンスが良くなる傾向にあります。

スタミナについてはマイル戦ではあるものの、短距離産駒、短距離血統の成績はかなり悪いため、スタミナの要求値はある程度高いと思われます。

人気馬血統診断

チェルヴィニア

父：ハービンジャー
母：チェッキーノ（キングマンボ系×サンデーサイレンス系）

ハービンジャー産駒は2000m～中距離を得意とした産駒が多く、阪神1600mの複勝率は24％となっています。
母チェッキーノは現役時代はサンスポフローラS1着の牝馬で、繫殖では新潟記念1着のノッキングポイントを輩出しています。
父・母の傾向から適性は2000m以上で阪神1600mでは中距離適性の求められるので適性は高いです。

血統全体では、ハービンジャー産駒×母父キングカメハメハとスピード能力が非常に高く、母母父もサンデーサイレンスなのでかなり王道な血統配置になっています。阪神1600mでは王道血統の成績が良いため高評価です。

末脚が長いタイプではないですが、東京・京都と直線が長いところを得意としているのでそこまで問題はなさそうです。

種牡馬適正	長い末脚	パワー	スピード	総合評価
〇	〇	〇	◎	A

シヴァース

父：モーリス
母：ヴィブロス（ディープインパクト系×マキャベリアン系）

モーリス産駒はマイル～2000mを得意とした産駒が多く、阪神1600mの複勝率は28％となっています。
母ヴィブロスは現役時代は秋華賞1着の牝馬で目立った産駒は輩出していませんが、牝系内にはシュバルグランやヴィルシーナなどG1馬のいる牝系です。
父・母の傾向からマイルが適性距離です。

血統全体では、モーリス産駒×母父ディープインパクト系と瞬発力の高い血統で今回のコースとの相性は良さそうです。また、母母父にはマキャベリアン系を内包しており、マイル的なスピード能力が補完できる点も評価できます。

マイル馬としてはかなり良い血統ですが、阪神1600mの過去の血統傾向では中距離的なクラシック血統が強く、その点は割引です。

種牡馬適正	長い末脚	パワー	スピード	総合評価
◎	〇	〇	◎	A

レーベンスティール

父：リアルスティール
母：トウカイライフ（パーソロン系×ロベルト系）

リアルスティール産駒はマイル～中距離を得意とした産駒が多く、阪神1600mの複勝率は31％となっています。
母トウカイライフは芝・ダート2000m系の馬で目立った産駒は輩出していません。
父・母の傾向から適性距離は2000m以上で阪神1600mでは中距離適性の求められるので適性は高いです。

血統全体では、リアルスティール×母母父ロベルト系と瞬発力の高さがある血統です。また、母父がパーソロン系なのである程度のスピードの持続力もある血統です。

こちらもチェルヴィニア同様、中距離的な血統なので適性は高そうです。

種牡馬適正	長い末脚	パワー	スピード	総合評価
◎	◎	〇	〇	A

筆者が選ぶ注目穴馬！

ダディーズデビット

父：キズナ
母：ケイティーズギフト（ヴァイスリージェント系×ネイティブダンサー系）

キズナ産駒は中距離以上を得意とした産駒が多く、阪神1600mの複勝率は25％となっています。
母ケイティーズギフトはマイル系の馬で函館記念2着のケイティープライドを輩出しています。
父・母の傾向から適性距離は2000m～2400m前後だと考えられるため適性は高そうです。

血統全体では、キズナ産駒×母父ヴァイスリージェント系と瞬発力・スピードの持続力があり結果として長い末脚のある血統です。スピー面では少し不安もある血統ですが、同コースで行われた六甲ステークスである程度タイムも出ているので、高評価としています。

種牡馬適正	長い末脚	パワー	スピード	総合評価
◎	◎	◎	〇	S

血統診断表

馬名	種牡馬適正	長い末脚	パワー	スピード	総合評価
チェルヴィニア	〇	〇	〇	◎	A
シヴァース	◎	〇	〇	◎	A
レーベンスティール	◎	◎	〇	〇	A
キープカリム	〇	〇	◎	◎	S
デビットバローズ	〇	〇	〇	〇	B
ニホンピロキーフ	◎	〇	◎	〇	A
ダイシンヤマト	▲	▲	〇	〇	C
ラケマーダ	〇	▲	◎	〇	B
マテンロウオリオン	◎	〇	〇	〇	B
タシット	▲	〇	〇	▲	C
ダンツエラン	〇	▲	◎	◎	A
ダディーズデビット	◎	◎	◎	〇	S
グランスラムアスク	◎	▲	〇	〇	C
コレペティトール	▲	▲	〇	▲	C
ボルザコフスキー	◎	▲	〇	〇	C

2025年6月16日時点オッズ順