【ジャパンC2024予想】人気馬から穴馬までまる分かり全頭血統診断
コース解説
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【東京競馬場芝2400m】過去10年データから勝てる血統を考察
東京競馬場芝2400mを血統の観点から考察!コースの特徴と過去10年の血統データから適性の高い血統を解説!
コースの特徴
東京芝2,400mコースは、日本ダービーやオークス、ジャパンカップといった主要なレースが開催される舞台で、純粋な実力が求められる競馬コースです。
このコースはスタミナと瞬発力の両方がバランスよく必要とされる点が特徴です。
スタートしてから約350mは平坦で序盤の1.2コーナーは緩やかな下り傾斜でスムーズな走行が可能ですが、2400mの距離を走るためスローペースで進むことが多いです。
向こう正面は450mほどの距離があり、アップダウンが続くため馬の体力温存が重要となります。
後半の3.4コーナーでは少しずつペースを上げ、特に待機していた馬が仕掛けを始めるポイントでもあります。
最後の直線は約525mで2.1mの上り坂があり、ここで馬の脚力が試されます。
上り坂を越えた残り300mはフラットで、差しや追い込み馬の末脚が重要になるポイントです。
直線の長さや急坂の存在から、スタミナ・スピード・瞬発力が勝利の鍵となり、実力馬が勝利しやすいコースです。
枠は内枠が圧倒的に有利になっており、外枠は不利です。
ペース | ハイペース | ミドルペース | スローペース |
回数 | 8 | 9 | 23 |
発生確率 | 20% | 23% | 58% |
枠 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連帯率 | 複勝率 |
1 | 10 | 10 | 5 | 48 | 13.7 | 27.4 | 34.2 |
2 | 6 | 3 | 7 | 58 | 8.1 | 12.2 | 21.6 |
3 | 5 | 3 | 5 | 54 | 7.5 | 11.9 | 19.4 |
4 | 1 | 7 | 5 | 64 | 1.3 | 10.4 | 16.9 |
5 | 6 | 5 | 2 | 67 | 7.5 | 13.8 | 16.3 |
6 | 4 | 4 | 3 | 68 | 5.1 | 10.1 | 13.9 |
7 | 6 | 6 | 7 | 90 | 5.5 | 11.0 | 17.4 |
8 | 2 | 2 | 6 | 100 | 1.8 | 3.6 | 9.1 |
騎手 | 勝率 | 連帯率 | 複勝率 |
C.ルメール | 41.9% | 66.1% | 71.0% |
D.レーン | 25.9% | 37.0% | 51.9% |
J.モレイラ | 20.0% | 50.0% | 70.0% |
川田 | 12.5% | 37.5% | 41.7% |
田辺 | 10.0% | 35.0% | 52.5% |
松岡 | 15.0% | 30.0% | 30.0% |
武 | 11.8% | 23.5% | 35.3% |
戸崎 | 8.3% | 21.7% | 28.3% |
血統診断
チェルヴィニア
血統評価:C
ハービンジャー産駒×ミスプロ系の母です。
ダンジグ系の父にキングカメハメハ・サンデーサイレンスが母から内包され十分なスピードと瞬発力が期待できます。
ハービンジャー産駒は東京競馬場、2400mともに得意としていますが、ジャパンカップでは日本馬場適性の高さが重要であり、過去10年でのハービンジャー産駒の入着はありません。
また、牝系をたどると母母ハッピーパスは牝馬限定戦GⅡ・GⅢで5回入着を果たしており、母チェッキーノはオークス2着と牝馬限定戦に強い牝系です。一方で、牡馬混合戦になると勝利はOPまでと牡馬混合戦を苦手としています。
ドウデュース
血統評価:S
ハーツクライ産駒×ボールドルーラー系の母です。
前走天皇賞秋で2000mを驚異的な末脚で勝利しましたが、ハーツクライ産駒の主戦場は2400m以上からなのでさらなる好走が期待できます。
母はボールドルーラー系×ミスプロ系でスタミナ・タフさ・日本馬場への適性の高さがあり、血統内にSeattle Slewが内包されていることで長くいい脚を使うことに長けていることが分かります。
一般的に長くいい脚を使う馬は瞬発力に劣るイメージですが、ハーツクライ産駒+Lyphardのクロスがあり、瞬発力も高い血統です。
オーギュストロダン
血統評価:A
ディープインパクト産駒×サドラーズウェルズ系の母です。
ディープインパクト産駒はジャパンカップで最も多く勝利を収めており、コース適性はかなり高いです。
母はサドラーズウェルズ系×ヌレイエフ系と圧倒的なスタミナで押し切るタイプで、欧州血統が強めな血統となっています。
過去レースと合わせて血統を見ると母譲りの圧倒的なスタミナとパワーで最終直線まで持って行き、ディープインパクトの末脚で勝負を決めています。
そのため、今回のレースのアップダウンや最終直線の坂の影響はほとんどなく、適性はかなり高いと思われます。
ジャスティンパレス
血統評価:A
ディープインパクト産駒×ヌレイエフ系の母です。
ディープインパクト産駒はジャパンカップで最も多く勝利を収めており、コース適性はかなり高いです。
母はRoyal Anthemにロベルト系とスタミナ・パワーに長けたタフな血統です。
競馬スタイルはオーギュストロダンに近く、母方のスタミナとパワーで最終直線まで持って行きディープインパクトの末脚で勝負するタイプの馬です。
距離が長い方が得意な血統なので、前走から400m伸びるのはプラス材料です。
スターズオンアース
血統評価:B
ドゥラメンテ産駒×ミスプロ系の母です。
ドゥラメンテ産駒は東京競馬場、距離2400mを得意としており、血統内にミスプロとサンデーを同時に内包できるため、日本馬場への適性は非常に高いです。
母はミスプロ系×ブランドフォード系でミスプロの4×3のクロスもあり、他馬に比べても日本馬場への適性が高く血統はかなり上位です。
牝系には、GⅠ6勝のスタセリタが内包されていて、中距離ではかなり力を発揮できそうです。
血統は申し分ないですが、ドゥラメンテ産駒はやや早熟傾向があり、5歳から戦績を大きく落とす産駒なので注意が必要です。
ソールオリエンス
血統評価:C
キタサンブラック産駒×サドラーズウェルズ系の母です。
キタサンブラック産駒はサンデー系で日本馬場への適性は高く東京競馬場、距離2400mともに得意としています。
また、4歳がピークであるため今が能力の最大値だと考えられます。
母はGⅠ2勝馬のMotivator×レッドゴット系と欧州血統が濃く出ています。
全体的には、時計のかかる馬場を得意とした血統で、馬場が渋れば善戦できそうです。
シンエンペラー
血統評価:B
Siouni産駒×サドラーズウェルズ系の母です。
Nureyev系×サドラーズウェルズ系なので、豊富なスタミナで粘り強い競馬をするタイプです。
血統内にサンデー系やロベルト系が見られないため、瞬発力は他馬にやや劣っており、決め手に欠ける印象ですが、展開次第では上位が狙えそうです。
かなりの海外血統ですが、ミスタープロスペクターが12.5%と高い割合でクロスしているため、日本馬場への適性は高いと思われます。
ゴリアット
血統評価:C
サドラーズウェルズ系×ストームバード系の母です。
典型的な欧州血統で父はドイツダービーを制したAdlerflugでスタミナ・パワーに期待できます。
母からはストームバード系のGiant’s Causeway×ロベルト系と洋芝向きのスピードの能力が高そうです。
先日のキングジョージ&クイーンエリザベスSを制してはいますが、最後の切れ味に欠ける印象が強く、切れ味勝負になりやすい日本競馬では厳しい展開になりそうです。
ドゥレッツァ
血統評価:B
ドゥラメンテ産駒×ヘイロー系の母です。
ドゥラメンテ産駒は東京競馬場、距離2400mを得意としており、血統内にミスプロとサンデーを同時に内包できるため、日本馬場への適性は非常に高いです。
母はヘイロー系×ダンジグ系でダート馬傾向が強いように感じれれる血統ですが、ダンジグ系のスピードとHalo系の操縦性の良さが加わる形となり、ドゥラメンテ産駒とはかなり相性が良い母である印象です。
操縦性が高い馬なので、鞍上次第では勝ち負けできそうです。
ブローザホーン
血統評価:B
エピファネイア産駒×サンデーサイレンス系の母です。
エピファネイア産駒は中距離~長距離向きの産駒でロベルト系×サンデーサイレンス系なので瞬発力に期待できる産駒です。
母はサンデー系のデュランダル×ミスプロ系と日本馬場適性の高い短距離~中距離を得意とした血統です。
しかし牝系をたどると三代のアサーティンは長距離産駒を輩出していることから、全体的な血統では長い距離の方が得意です。
ロベルト系なので、最後の切れ味勝負になるとサンデー系には及びませんが、スタミナ勝負のタフな展開になれば、勝ち負けできそうです。
ダノンベルーガ
血統評価:S
ハーツクライ産駒×In Reality系です。
ハーツクライ産駒は2400m以上を主戦場としており、サンデー系らしい瞬発力が特徴です。
母はIn Reality系×ボールドルーラー系です。
In Reality系はスピード能力が高く、日本ではロードカナロアやフジキセキにも内包され、主に短距離馬によく見られます。
また、血統内にSeattle Slewが内包されていることで長い最終直線で長くいい脚を使うことに長けている血統です。
距離・最終直線へ適性と高評価な一頭なので、良いレースができそうです。
ファンタスティックムーン
血統評価:C
ダンジグ系のSea the moon×サドラーズウェルズ系の母です。
父Sea the moonはドイツダービーを制した名馬でその血を継いだファンタスティックムーンもバーデン大賞で1着を取っています。
血統全体の評価としては、父譲りのスピードを母のサドラーズウェルズ系、ニジンスキー系なタフな血で持続させるタイプの馬です。
100%の欧州血統であるため、芝質の違いを考えるとかなり難しい競馬になりそうです。
シュトルーヴェ
血統評価:A
キングカメハメハ×ディープインパクト系の母です。
キングカメハメハ産駒は日本馬場への適性が高く、根幹距離に強い産駒であるためかなり高評価です。
また母父ディープインパクトも日本馬場適性、瞬発力ともに高いためプラス材料です。
牝系にはノーザンダンサーを介さないニアークティック系が見られるため、かなり筋肉質でパワーのある馬です。
総合力が高く、東京競馬場向きなので好走が期待できそうです。
血統評価表
評価 | 馬名 |
S | ドウデュース ダノンベルーガ |
A | オーギュストロダン ジャスティンパレス シュトルーヴェ |
B | スターズオンアース シンエンペラー ドゥレッツァ ブローザホーン |
C | チェルヴィニア ソールオリエンス ゴリアット ファンタスティックムーン |
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